Story of my failure
ウソみたいなホントの話

地下鉄のシンデレラ

〜数々の電車ネタの中でも伝説とまで言われた話〜


私は大学時代、通学に地下鉄を使っていました。
それも、大阪で最も混むと言われている M堂筋線のU田〜Y屋橋間でした。
はじきだされそうなラッシュにも負けず、毎朝 電車と格闘しておりました。

そんな ある日のこと。いつものように、締まりかけのギュウギュウ状態の
地下鉄に 無理矢理に乗り込もうと、人の流れに体重をかけた・・・その時!

すぽッ。

「・・・・・・・・?」
なんだか、足元が涼しい。
恐る恐る振り向くと、ホームには
見覚えのある靴がぁぁぁ!!!!

何と 体重移動の際、大きめだったローファーが脱げて
私は靴下履きのまま電車に乗ってしまったのだった!!
戻ろうにも、人込みで身動きがとれないまま。

鳴り響く発車ベルの中、「今日はもう・・・・終わったわ。」
心の中で そう、思った・・・その時!

「お嬢さん、忘れ物ですよ。」

そっと ローファーを車内に入れてくれた サラリーマンさんが!!
それはまるで、ガラスの靴を探して来てくれた王子様のように見えました。

あぁ・・・・ありがとう。気分はまるで シンデレラ。(五・七・五)

「あなたのお名前は・・・」
しかし、忙しいシンデレラは始業時間という時間に追われ、お礼もそこそこに
かぼちゃの馬車に乗って出発したのでした・・・


あ〜・・・今 思い出しても はずかし〜・・・