Story of my failure
ウソみたいなホントの話

謎の光

〜嵐の中、真実の名のもとに激走〜


去年の夏 友達2人と東京ディズニーランドに行った時のお話しです。

ディズニーランドに遊びに行ったその日、夕方から 空模様は下り坂・・・

雨が降る前に帰ってはきたものの、ディナーの時間には そりゃぁもう

暴風雨で 今にも木がなぎ倒されそうな勢いになっていました。

警報が出るほどのすごい嵐が ちょっとはマシになった頃、お風呂から

あがってくつろいでいたぽかは、ホテルの窓からすぐそこに見える景色を

天気の様子をうかがいに ぼ〜っと見下ろしていました・・・・すると

ちかっ

一瞬、何かの光がホテルのすぐ目の前を通っている道路近くに見えました。
「????」

ちかっ

やっぱり 何か青く光っている・・・・でも 何か分からない。

光った辺りを よぉ〜〜〜〜く見ていると・・・・
・・・それは信号機。しかも・・・・3色の内の何故か、青信号だけ。

でも、ここは何十階も上。普通の信号機の角度では真っ正面に光が見えるはずが無い。

さすがに 我が目を疑い、遥か下に見える小さな光が見える瞬間を待つと・・・

ちかっ

原因が分かった!!!

「信号機の青信号だけがぐるぐる動いてるぅ〜〜〜!?!?!?!?」

その声に、友人二人が 不信そうな顔をしながらやってきて

『どないしたん?』

「しっ・・・・信号機がぐるぐる・・・・回ってんねん!!!」

窓の外をのぞきこむ二人・・・・・

し〜〜〜〜〜ん・・・・・・・・

間が悪いことに、その信号機は海岸沿に植えられているヤシの木に隠れて

なかなか見えない。しかも、木が突風で かなりフラダンス状態になっている。

『どこがやねんな・・・・・・・・!?!?』

『んなわけないやろ〜〜っ!?!?』

と、友人2人に一笑に付されてしまったのですが 納得がいかず、景色を見る・・・

ちかっ

「ほらぁぁぁ!!!光ったってぇぇぇ!!」

『どこがぁ!?』

し〜〜〜〜〜ん・・・・・・・

何故か友人がのぞきこんでる時は、ビクとも動かない青信号・・・・(泣)

「ほんまやのにぃ・・・・」

ルームサービスのケーキをほおばりながら つぶやく・・・

『まだ 言うてるで・・・・はいはい・・・』

いや、その口調はぜぇったいに信じてない!!!

<この目に狂いはない!>確信を持った私は 風雨のおさまり具合を伺いながら

ある決心をしました。そう、この目で確かめに行くのです!

これだけ高い場所からなら、万が一にも 見間違いといわれてもしょうがない。

でも、間近で見れば 見間違いのしようがないでしょう??

「ちょっと・・・・行ってくるわ。真実をつかめないと、悔しくて寝られへん。」

驚く友人。『ちょっと・・・まだ 言うてんの?』

そりゃ、こっちの台詞だ。まだ 信じてないの??

がぁ〜んばってねぇ〜と見送る友人の声もそこそこに、夜のホテルを出る・・・

真っ暗で恐いので 前後の人影に十分注意しながら 風の中を全速力!!

窓から見えていた 裏通りに出て、そこで見たものは!!

なんと、風で留め金が外れた信号機の青信号の部分だけが 風に揺られて

丁度 ブランコの様に上に ぐりんぐりん と上に向かって飛ばされてる姿でした・・・

興奮覚めやらぬ様子で 部屋まで全速力で駆け上がり

「本当に 動いてた〜〜〜〜〜〜!!」

と 叫ぶと、友人達は信じられない様子で 濡れた頭を拭いている私と

窓の外をのぞきこむ・・・・その瞬間!

ぐりんっ!!!

青信号の光がはっきり目に見える形でこちらに 動いたのでした!

ねぇ、なんでもっと 早く動いてくれなかったの・・・?(泣)

その次の日、ホテルをチェックアウトする前に ちゃぁんと 撮りました。

その 信号機の写真をね・・・見る度に、友人と爆笑です。

↓問題の信号機

真実の為に激走・・・シンデレラの次は 走れメロス?