突然の入院

それは27週3日目、いつもの妊婦健診の日でした。


数日前、大好きだった祖母が亡くなり 色々忙しい日々だったせいもあり

横になって休んでいてもお腹が張るのが治らない事が時々ありました。

気になってはいたのですが、その時は土日だったせいもあり 週明けの検診日まで様子を見ることにしました。


いつものように長い順番待ちを経て、いつもの様に内診台へあがっての診察が始まりました。

すると、「張りが気になるから装置で調べましょう」と言われ、別室へ移動しました。

そこにあったのはNTSという陣痛計測装置。赤ちゃんの心音を図る端子、お腹の張りを計る端子を

お腹にゴムバンドで巻かれる装置です。本では見たことがあっても現物は初めて。

そろそろ中期になってきたのでつけるんだろう…と軽く見ていました。


装置をつけ初めてしばらくたって、看護婦さんや助産婦さんが装置からでてくる紙を見て口を揃えて出てくるのは

「まずいね…」

「まずいですね…」

という言葉(!)


「今日は…帰れないかもしれませんね…」

えぇ!?


何?何なんだ?と焦っていると、主治医の先生がやってきました。

「お腹の張りが数分おきで来ていますので、このまま入院してもらいます。」

そう告げられた後、歩いてはいけないということで車椅子に乗せられ 呆然としたまま病室へつれていかれました。

一人だけ普段着のまま 同室の方に挨拶をし、ウテメリンという張り止めの点滴が始まりました。


まさかこんなことになるとは思っていなかったので、入院準備なんて持ってきていません。

せめて連絡だけでも、という訳で車椅子で電話ボックスまで連れて行ってもらい

「5分したら迎えにきますね」というので、とりあえずぱたやんに電話。

…仕事中なので留守番電話。

どうやったらぱたやんを混乱させずに伝えられるだろう…と考えながら何度も録音しなおし(笑)

次は実家に電話。兄しかいなかったので入院することだけを伝言して切りました。

最後にぱたやんの実家に電話。ぱたやんママがでてくれて、大事を取って入院する事を伝えました。


夕方、両親が入院に必要なものをもって駆けつけてくれて、

面会時間も終わった夜遅く、ぱたやんが家の荷物をかき集めて駆けつけてくれました。

時間も遅いのでデイルームという面会室まで車椅子で移動して1時間程話し込んでいたのですが

話を聞くと、ぱたやんは母に「今、頭真っ白です」と告げるほど かなり混乱していたらしいです(笑)

心配性だもんね…

とりあえず、他に必要なものをリストアップして家族に渡してその日は帰ってもらいました。


ベッドから長時間離れる事ができるのがこれで最後になるとは、この時は思いもしませんでした…